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  • 執筆者の写真クレプトマニアの井川

久しぶりの東京拘置所 6泊7日(3月18日〜3月24日)

更新日:2020年4月20日

3月18日 久しぶりにの東京拘置所


久しぶりと言っても、前掲の時だから5年半くらいしか経っていない。


実刑判決なので公判終了すると、法廷の裏口の方から出て身柄を拘束されて、検察庁の仮監獄へ移動。

即時に控訴と保釈請求をする準備を、事前に控訴審の弁護人としてきた。保釈保証金もかなり多めに余裕を持って弁護人に預けた。

だから、早ければその日の内に再保釈されると考えていた。


仮監獄へ移動中に検察事務官から、保釈の予定などを聞かれて、上記のように手はずは整えていることを伝えた。

検察事務官は、16時までは仮監獄にいて、16時になったら東京拘置所へ移動すると言っていた。それまでに保釈が許可決定されてお金も納付されたら仮監獄から出る。それ以降だと、東京拘置所から出ることになる。


仕方ないなと思っていた。あとは時間との勝負。

判決が13時30分から始まって、判決理由の言い渡しとかをして、閉廷は13時45分頃だったのかな。

即時の保釈請求の場合、その可否の判断は第1審の裁判官(地方裁判所)が行う。これまで10回の公判にきちんと出頭してきたし、それなりに多額の保釈金だし、仕事もしているし・・・大丈夫だろうと考えていた。


しかし、16時になっても何も連絡がなくて・・・・ひとまず東京拘置所へ。

同日に判決収監された人がもう1人いて、2人で護送された。小菅までの道のりはそれほど混んでおらず、数10分で到着。

そして、新入調べ。これが面倒臭い。それでも、この時間帯は2人だけしかいないから、待ち時間(びっくり箱)も短くて済んだ。

18時頃に舎房へ移動。一人分の夕食セットがビニール袋に入っていてそれを持って移動。独居。しかもコロナの影響で、入所してからしばらくは雑居へ行けないと言われた。


お前、前もいたよな。雑居だったよな。今回も雑居がいいよな。雑居のオヤジに言っといてやるからしばらく待ってて。

みたいなことを言われて3人くらいから言われた。


ご飯食べて、新入時の調査票を書いて、掃除して、・・・

もう19時くらい。

東京拘置所は、さらに独居は、「寒い」。


とにかく歯磨きして、布団敷いて、布団に入って寝た。



保釈の状況が全くわからず、とにかく不安。どうなっているのだろう。これからどうなるのだろう。。。。

そうだ、心が乱れている時や苦しい時は、おまじない。おまじないすると結構落ち着く。

何度かおまじないを繰り返しているうちに寝落ち。




3月19日 木曜日

東京拘置所の朝食。

以前とからないなぁ・・・と思っていたら、味噌汁の具が2種類になっていた。以前は3種類入っていたのに。

私は2種類あれば十分(他の施設は2種類だったし)だが、何があったのか理由は気になる。


弁護士に接見要望のFAXを遅れるのが、月曜日と木曜日。

願い事で担当のオヤジにFAXをお願いして、申込用紙を記入。接見は良いから手紙か電報で状況を教えて欲しいという内容を書いた。


これを読んでくれたら、手紙か電報がくるかもしれない。

3月20日金曜日が春分の日で休み、そして土日休み。19日木曜日に出られないと、月曜日まで出られないこと確定。

あー、心配。

そしておまじない。


午後一で入浴。


結局木曜日、何もなかった。。。



3月20日 金曜日 春分の日。

運動も入浴も何もない。ノートもないから維持作業の書き出しもできない。

午前中は横になれないから、ひたすら座って時間経過を待つ。


昼食後、午睡で横になる。

東京拘置所の午睡は、布団敷けないから寒い。。。

14時45分で午睡は終了。

16時少し前に夕食食べて、片付け、点検して、17時に仮就寝。

仮就寝だが、もう布団敷いて私は就寝。

布団の中でも不安ばかりで、おまじないを何度も繰り返す。繰り返しているうちに寝落ち。



3月21日 土曜日

金曜日と同じような過ごし方。

この日から、室内体操で軽く運動することにした。

座っていても、横臥していても、腰が痛くて眠れないから、体を疲れさせようと思った。


電報が来た。

保釈が却下された。準抗告の準備をしてすぐにすると。可能なら月曜日に面会に来てくれると。


起床が7時30分、朝食食べ終わるのが8時前。昼食食べ終わるのが12時前、夕食食べ終わるのが16時前。

夕食から次の朝食まで16時間くらいある。

ラマダンより時間が長いのではないか・・・


3月22日 日曜日

土曜日と同じような一日。



3月23日 月曜日

朝食食べて、8時40分頃から運動。

屋上へ行ったらなんと雨。屋根がないから濡れる。。。担当さん、雨だって言ってよぅ。。。

9時前に職員が来た。何だろうと思ったら弁護士面会だった。

弁護士の声をきき、顔を見られてホッとした。


抗告のこと、抗告がダメなら再度の保釈請求をしてくれること、今後の方針など。

もし出られなかったら25日水曜日にテレビ面会をする。27日にまた小菅まで来てくれる。って。ありがたい。

維持作業の書き出しをするためにノートを差し入れを頼んだ。


面会終わって部屋へ戻り、入浴。


あとは何もなし。


3月24日 火曜日

起床後、点検前の洗面中、差し入れを渡された。ノート。ありがたい。


保釈の連絡は何もない。。。。

どうなっているのだろう。どうなってしまうのだろう。


朝食後、すぐに維持作業。想像とかをがっつりやって、ノートに書き出し。

いつもよりも入念に、時間もたっぷりかけてやった。


途中で、書類が届いた。

弁護士が出した抗告申立(裁判所へ提出したもの)の写し。

3回くらい読み返した。私が保釈されるべきであるということについて、説得力があると思う。

むしろなぜ却下だったのだろう。この抗告申立書を読んでも却下だったら、どうすれば良いのだろうか。。。。

とりあえず抗告の結果を待つしかない。 全て・・・待つしかないのである。


運動は午前中はなかった。


昼食後午睡をしたら、担当が食器口を開けた。

なんだ?って思ったら書類。

保釈却下通知(3月19日付の)が今頃届く。抗告に対するものかと思ってドキッとしたが、一安心。


再び横になる。

すると、今度は差し入れ。なんだ?と思ったら弁護士がクリームパンを1個差し入れてくれていた。

心遣いに感謝。心がすごく和む。解れる。


とりあえず後で食べることにして、また横になる。

2分くらいしたら、今度はオヤジがドアを開けてきた。

「なんだか意味わからないんだけど、保釈だってさ。さっき却下通知きてたのに・・・・」とオヤジは言っていた。


はぁーよかった。よかった。よかった。ホッとした。

出られる。保釈だけどとりあえず出られる。

もし再度の保釈請求も却下されたら、隔離病棟に入院という条件をつけてえも出たいと思っていた。

もちろん隔離病棟にう入院という条件をつけたからといって、出られるわけではないが・・・


12時30分から荷物まとめて掃除とかして・・・・

でも、狭いし荷物もほとんどないからすぐ終わって。

13時まで職員が休憩中だから動かない。

13時になってから領地調べ。

そして13時30分頃に保釈。面会所の方から出た。面会受付所とかの方を通るの初めて。すごく綺麗だった。


桜、間に合った。

今年も、そしてそのまま懲役にいって・・・・数年感は無理かなって諦めかけていたが、見ることができた。


6泊7日だけ、短いのだが、

どうなるか、出られるかどうかも全くわからない状況でのこの1週間は、長かった。


食事が酷かった。掃夫3人(途中から4人)が彼らの食べる方にたくさん取っているのだろう。。。独居の中にいる我々への分配量が恐ろしく少なし。おそらく半分かそれ以下。

カレーなどの汁物も、お湯で薄められている感じ。

 以前、配色途中(掃夫の分は先にとりわけ済み)に面会で廊下に出た時に、彼らの盛り付けを見てしまった。汁物は3倍くらい、数物以外のおかずは4から5倍くらい取っている。


 元東京拘置所の送付の人と話したことがあるが、カレーとか汁粉は掃夫が大量に取った後、お湯を入れて量を調整していたと言っていた。。。


 まぁ自分も懲役で炊場や配食の経験があるので、よく知っている。。。


 とりあえず出されたものは全て食べていたが、6泊7日しかしていないのに、かなり痩せてしまった(もともと痩せているのに)。

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